美少女ゲーム業界の問題点のまとめ

美少女ゲーム業界の問題点のまとめ

 ○ 美少女ゲームの問題点

 美少女ゲーム問題点についてまとまると、

 ・ 凌辱ゲームの規制による美少女ソフトメーカーの動き
 ・ ソフト倫理機構の組織力
 ・ 創作物における児童ポルノ問題
 ・ 違法ダウンロードの問題
 ・ より求められるゾーニング

 である。なお、この規制問題に関し、ネット界隈では過剰な反応を示し、人権と表現の自由について、それぞれの主張を述べている。ここでは美少女ソフトメーカーの影響のみをピックアップする。

 ・ 美少女ゲームの製作縮小に関わる人材の損失

 美少女ゲームはストーリーに性的要素も絡みついたことで、家庭用ゲームにはない表現が組み合わったものである。だが、性的要素しかないいわゆる抜きゲーもまた販売していることは事実である。しかもそれは、美少女ソフトメーカーの資金源でもあるために、確保しなければならないプラットホームである。
 また、美少女ソフトメーカーは200社以上あるために競争が激しい。しかも、恋愛モノやストーリーはアタリハズレがあるために、コンスタントに売れる性的要素の多い抜きゲーは必要となってくる。
 だが、凌辱をイメージさせる表現がダメとなると、それを連想させるストーリーやキャラクターがいなくなり、マンネリな恋愛ゲームばかりとなる。勿論、ゲーム性のあるゲームを出せるメーカーならいいが、ゲーム開発のノウハウのないメーカーなら恋愛ゲームをだすこと事態、難しくなる。
 となると、自然と、ゲーム性のない恋愛ゲームとなり、どれも似たようにものとなる。ただでさえ競争の激しい美少女ソフトメーカーがそこかしこに潰れてしまう。児童ポルノの創作物まで手が伸びるとなると、更に拍車がかかってしまうだろう。

 そうなると、ソフト倫理機構に加入している美少女ソフトメーカーはソフト倫理機構から抜け出し、メディア倫理機構へと移る会社がぞろぞろと出てくるだろう。それに加えて、同人ソフトメーカーがここぞとばかりに性的表現の過激な同人ゲームを製作し、美少女ソフトメーカーのエロじゃ満足できないものとなるだろう。ソフト倫理機構が打ち出したゾーニングが無意味になってしまい、ソフト倫理機構の組織力や権威が失墜してしまうことでもある。
 また、美少女ゲームは美少女ソフトメーカー以外にも、外注である音楽制作メーカー、デモムービー製作者や声優さんの活躍の場でもあることを忘れはいけない。美少女ソフトメーカーがつぶることで、彼らの仕事の場もなくなってしまい、活躍の場が失ってしまう。
 国から補助金が出ていれば、成人向けコンテンツから足を洗い、他の働き口でも見つけられるもの。しかし、お台場のアニメ殿堂問題から見るかぎり、政治家のアニメ文化に対する認識は薄く、製作側は自分達でどうにかするしかないのもまた事実であろう。原画やシナリオライター、加えて音楽、デモムービー、声優の開拓の場でも、美少女ゲームはなくてはならないのだ。

 ・ アニメ文化の文化的損失

 違法ダウンロードで痛手を負っている美少女ゲーム業界。しかも今回、政治に屈したことで萌え文化は女性問題や外圧に弱いことを示した。
 更に児童ポルノ改正によって、児童に似たキャラクターは出してはならないという法律が成立すれば、美少女ゲームは完全に縮小する。それは同時に、今まで発売された美少女ゲームの再販禁止と、新たなジャンルを開拓する萌えの可能性を失い、萌え系のアニメや漫画にも影響が出てくる。ソフト倫理機構は児童ポルノの創作物規制という弱点があったために、凌辱ゲームに関する問題について強くいえなかったのも原因かもしれない。

 美少女ゲームから来た萌えアニメは「同級生」「ToHeart」の学園モノ、「Kanon」「AIR」のような感動系アニメ、「君が望む永遠」「School Days」のような欝アニメなどがある。美少女ゲームのアニメ化が失敗する中で、「AIR」「CLANNAD」などのヒットで、美少女ゲームのアニメ化は成功した。
 一方、萌えアニメによって、ストーリー性が失われたという指摘の声がある。キャラクターの可愛らしさのみに依存し、アニメそのもののストーリー性を失ったことも否めないところだ。
 それに、原作ゲームのボリュームが多すぎて、1クールのアニメでは収まりきれなかった問題もある。「CLANNAD」もおおむね好評であったが、ゲームのボリュームがありすぎて、説明が足りなかったところがあった。美少女ゲームが一般アニメに与えた功罪は色々とある。
 しかしながら、今回の規制問題によって美少女ゲームそのものが衰退する可能性がある。美少女ゲームのプラットホームでもある凌辱ゲームの規制によって、資金力や人材育成という観点から新たなジャンルの開拓は難しくなるのは明白である。
 無論、「CLANNAD」を製作したKeyの親会社であるビジュアルアーツもその一つ、多くのブランド抱えるためにダメージは必至である。

 ・ 政治キャンペーンと机上の空論

 美少女ゲームは児童ポルノという印象操作をするマスメディアと、それを利用して自分達のイメージを良くしようとする政治家たちや人権団体。しかしそれは政治家や人権団体がキース・ヴァズ議員のような自分のマイナス面を拭うための、イメージプラスキャンペーンを打ち出しているにしか見えない。
 消費者庁の消費者行政担当相の野田聖子議員も、この意見に児童ポルノ問題に積極的だ。
 しかし、野田聖子議員にはマンナンライフのこんにゃくゼリー問題がある。こんにゃくゼリーが児童に与え、死亡した事件が相次いだことで、野田聖子議員は、当時有名だったマンナンライフのこんにゃくゼリーを規制に踏み込んだ。だが、他の業者のこんにゃくゼリーは規制せず、それどころか、野田聖子議員と他のこんにゃくゼリー会社とのつながりがあった。結局、うやもやのまま、時が過ぎた。
 そんな議員が担当を務める消費者庁、この児童ポルノ問題は第二のキース・ヴァズとなることが予想される。もし、野田聖子議員に汚職問題があるとすれば、それはまさしく日本版のキース・ヴァズとなるだろう。

 自分達のイメージをよくするために美少女ゲームを利用するのは、まるで地球温暖化のエコエコ騒ぐ、国や企業のキャンペーンと似ている。
 だが、レイプレイ騒動や美少女ゲームの問題について知っているホントの一般人はほとんどいないのが実状であり、美少女ゲームの愛好者はとてもマイノリティの人間なのだ。その上、海外の性問題や宗教にも関わるナイーブな問題でもあるため、結成力の弱い団体が抗議するのは難しいところだ。
 しかし、今回の問題で発端となったイギリスはポルノ規制に積極的な国であるがその規制が過激化したために、一定の成果ところか現実的な性犯罪が広がってしまったのは皮肉なところだ。結局、その法整備は、机上の空論止まりだった。
 だからといって、この問題の抜け道を見つけたわけではない。諸外国に比べて性犯罪の少ない日本は、美少女ゲームを筆頭の成人向けコンテンツが充実しているからだという声明を送ったが、Equality Nowは認められないと言い切った。
 女性の強姦問題についてニュースで見る限り、そんなゲームをしそうなヲタクはないに等しく、教師やゲームをしない体育会系大学生が多い印象がある。果たして、彼らは2000年中盤から発展してきた美少女ゲームで、レイプをシュミレーションしていたのかは不明である。
 彼の団体と討論するのは難しく、話もせずにただ要求ばかりつけてくる。日本の外交の弱さがここでも見て取れよう。

 外圧や政治に負けて、凌辱をイメージさせる言葉やシチュエーション以外にも、児童ポルノの創作物まで規制されれば、美少女ゲームの発展はここで終わることだろう。ついでに言えば、人気の高い学園モノは禁止され、性的に刺激するような萌えアニメもまた規制対象となるだろう。

 新たなジャンルの開拓が失われ、美少女ゲームの文化を作り出す人材も失ってしまう。それは日本のアニメやサブカルチャー文化の衰退も意味するのだ。

 ・ 美少女ソフトメーカーに花は咲くか

 ただ消費されるだけで使い捨てられる成人向けコンテンツの中で、美少女ゲームは泣きや感動、笑いもあって記憶に残る文化性を生み出す日陰者の文化であった。ユーザー達は現実にはない美少女達のファンタジーを楽しんでいた。
 しかし、動画投稿サイトやネット販売などのネットサービスによって大衆化したことで、美少女ゲームの文化性に理解するものが増え、日に当たる場所に来た。
 その一方、児童ポルノ、女性問題と美少女ゲーム業界が抱える問題が顕著となり、美少女ゲームは性犯罪の下地を作ると主張する人権団体が顕れ、美少女ゲームは一定の規制を加えられた。
 美少女ゲームの大半は成人向けコンテンツなのだから、ここは一歩後ろに戻って、目の届かないところにおくべきであろう。

 しかしながら、同人誌や同人ソフトメーカーが性的描写の過激なものを製作するかぎり、美少女ゲーム業界の自粛はあまり意味がない。こちらは商業流通していないので、表現の自由として保護されると多くの方は見ている。もし、そこまで人権団体の声が荒げるのであれば、それこそ表現の自由を冒す国の違憲問題へと変貌し、国民の自由を奪う重大な問題へと発展してしまう。(ただしソフト倫理機構やメディア倫理機構のお墨付きがないので、製作者はわいせつ物陳列罪で捕まる恐れはある)
 もし、同人誌や同人ソフトの方にユーザーが流れてしまったら、美少女ゲームそのものの存亡の危機になる。しかも、それも政治や人権団体に利用されるのであれば、元も子もない。今回のソフト倫理機構が決めた凌辱ゲーム規制は無意味なものになるだろう。
 また、一般人でも読める個人ブログで感想を述べたり、動画サイトで投稿することで美少女ゲームを広めるので、美少女ゲームの認知度は更に広がることだろう。

 美少女ゲームは萌え文化に一定の文化性を与え、その役割を果たし終えたのかもしれない。しかし、アニメ・マンガ飽和時代に、新規開発の場としての目の出せる場が少なくなった現代で、美少女ゲームは商業の場として唯一活躍できる場所であった。美少女ゲームの規制は才能のある若人達の芽をつぶすことにもなりかねない。一般人はホントの青田を知らないのだ。

 これから先、どれだけの美少女ソフトメーカーが生き残るかはわからない。美少女ソフトメーカーが生き残るために、比較的性表現が許されたメディア倫理機構へと加入するか、独自ルートのダウンロード販売するようになるか、シナリオやゲーム性が充実したソフトが販売する道などがある。美少女ソフトメーカーは今までとは違うやり方で販売戦略を見直すときである。
posted by 宋江 at 01:27 | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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